#50 生存者バイアス 〜失敗から学ぶ方法〜

【実例】生存者バイアスとは

生存者バイアスと言う言葉を聞いた事があるでしょうか?これは第二次世界大戦中に無事帰還した戦闘機の機体を調べることで生存できる確率を高めようとした研究から生まれた言葉だそうです。詳しく説明すると、初めは無事に帰ってきた戦闘機の損傷、被弾している部分を補強点だと考え改善しました。しかし生還率は変わりませんでした。このことから研究を進めるとある面白いことに気がつきました。生還した戦闘機には共通した損傷していない部分があったのです。つまり生還できなかった機体はその特定の部位が破壊されていたと考えたのです。そして最終的にその部分を補強する形で改良がなされ結果的に生還率が上がりました。

【本質】生存者バイアスの真の意味

この話の重要な点は人間は成功している人や物事に対してひいき目(バイアス)で見てしまうと言う習性があると言う事です。例えば自分の目指している分野の成功者の自伝やドキュメンタリーを見ると、その人が”やっていること”ばかりに目がいってしまい、それをすると自分もその人のようになれると思ってしまうのです。生存者バイアスの本当の意味はその人が”やっていないこと”に目を向ける必要があると言うことです。これが失敗から学ぶと言うことです。同じゴールでも成功の道筋は何通りもあり、どれが成功に繋がっているのかはわかりずらいです。しかしこれをすれば絶対に失敗するという事柄がこの世には存在します。成功者の行動や習慣を取り入れるのも良いことですが失敗例を潰していく方がより堅実だという事がこの話で一番伝えたい事だと思います。

皆さんも生存者バイアスにかかっているなと感じた時はその逆、つまり失敗探しをしてみてください。皆さんが成功に近づけますように。

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