#55 『どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法』

このTEDtalksでは外国語をわずか半年で習得する方法が語られています。この動画の重要な点と自分なりに噛み砕いた解釈を記事にまとめました。

【重要】必要なのは5つの原則と7つの行動

この動画では外国語習得に必要なのは5つの原則と7つの行動だと説明されています。外国語に対する才能やセンス、現地生活も必要ではないというのです。

5principals (5つの原則)

#1Focus on language content that is relevant to you. 

(自分に関係のあるコンテンツに集中する)

人間は自分に関連があったり重要なトピックの言葉ほど記憶に残りやすい為そこに集中する。例えば各仕事での業界知識や趣味など。

#2Use your new language as a tool to communicate from day1. 

(習得したい言語をコミュニケーションの道具として使う)

第二言語を習得する際に母国語を織り交ぜたりせず第二言語の知っている、使える言葉のみでコミュニケーションを取ることで習得のスピードが上がる。子供は語彙力は少ないもののその中でコミュニケーションを取る事ができる。それと同じ原理である。

#3When you first understand the message you will unconsciously acquire the language. 

(メッセージを理解した時、その言語を無意識に習得している)

どんな単語でもフレーズでも新しい言語において何を言っているか理解できれば知らないうちにその言語を習得している。comprehension(理解、把握)が言語習得の鍵。ただ勉強のように知識を詰め込むのではなく”理解”を高めることが大切。

#4Physiological training 

(生理学的トレーニング)

言語習得は知識の詰め込みや文法の勉強ではなく生理学的(体を動かす)なまるで筋トレのようなもの。ビデオの中では台湾の学生の例が取り上げられている。彼女は自国では英語の評価はAだったがアメリカに行くと何を言っているか全く聞き取れなかった。これは人間の耳にはフィルターがあり馴染みのある音は聞き取る事ができるが、馴染みのない音は遮断してしまうという事が挙げられている。また新しい言語を話す際、母国語とは違った顔の筋肉を使うので表情筋が疲れるがそれはその言語を習得する良い傾向である。

#5Psycho-physiological states matters 

(心理状態が言語習得を左右する)

言語の習得には心理状況が深く関係する。例えばリラックスしていたり気分がいい時は脳からアルファ派が出ているため早く習得する事ができるが、ネガティブな感情や怒りがあると学習はうまくいかない。ビデオでは完璧主義の人が例に挙げられている。もしあなたが100%理解しなければ気が済まないというタイプの人間なら毎回わからない言葉や聞き取れない単語を聞くたびにイライラしてしまい話の全体像を掴むことが出来ない。一方で「ここはわかる、これは知らない、まあいっか」というような姿勢で望めばリラックスした状態を保つことができ話の全体像を掴みやすくなる。

7actions(7つの行動)

#1Listen a lot!

(たくさん聞く)

対象の言語をひたすら聞く。その際に理解できているとかいないとかは関係なくただひたすら聞きまくる。そうすることで脳がその言語に浸されてリズムやパターンなどを習得することができる。

#2Focus on getting the meaning FIRST (before the words)

(言葉よりも前に”内容”を掴むことに集中する)

人類には様々なボディーランゲージがあり言葉そのものの意味が分からなくても内容把握できる場合がある。言葉だけに頼らず自分の知っているパターンを活用して内容を理解したり伝えたりすることに勤める。

#3Start Mixing

(言葉を組み合わせる)

名詞、動詞、形容詞を各々10個づつ覚えればそれだけで1000個ものフレーズを使えることになる。自分の知っている単語を組み立てて会話にしていく。この時に文法的な意味や間違いなどは気にしない。とにかく相手に伝われば良い。

#4Focus on the core

(核に集中する)

言語にはそれぞれ頻繁に使う言葉(頻出単語)とそうでない言葉が存在する。英語の場合では日常会話の85%が1000語でカバーされており3000語で98%をカバーすることが出来る。まずは対象言語で”道具として使える言葉”を駆使する。「これは何て言うの?」「なんて意味?」「分からない」など。それからよく使う単語を覚えて使う「私、あなた、欲しい、暑い」など子供が単語だけで喋るような感じ。そして単語と単語をつなぎ合わせる言葉を覚える。「それと、しかし、それで」など。

#5Get a language parent

(言語の親を得る)

赤ちゃんが母国語を習得できるのは親が簡単な単語やボディーランゲージを交えてコミュニケーションを行うからである。外国語習得ではそのような存在を見つけるのが好ましい。条件は4つ、1,自分が何を言おうとしているか理解しようと努めてくれる。2,間違いを訂正しない(言語の)3,正しい言葉で理解度を確かめてくれる。4,自分の知っている言葉を使ってくれる。

#6Copy the face

(顔の使い方を真似する)

外国語には母国語にはない発音がある場合がある。ネイティブの発音の仕方、音だけではなく顔の使い方を真似するようにする。

#7”Direct connect” to mental images

(自分の中のイメージと直結させる)

外国語を聞いたときに頭の中で母国語に変換するのではなくそのものの指すイメージとつなげる。例えばFireを頭の中で火と変換するのではなくFireと見たり聞いたりしたら自分の中の”火のイメージ”と直結させる。

このプレゼンを活用するには

このビデオを一通り見ると”言語の親”を持つ点だけは現地に行かないと少しハードルが高いと思いました。これに関しては留学生と友達になったり英会話教室などを活用するのが良いと思いますがそれ以外のことは日本にいながらでも十分に実践可能なことでこれらの事をするだけでも日常会話に困らない程度のコミュニケーションを培うことが出来ると思います。また私もイメージ直結型で単語を覚えるようになってから頭の中で変換することもなくなりスムーズに英語を話せるようになったのでこの方法は本当におすすめです。今は韓国語の勉強をしようとしているので現地に行かずどこまで行けるかをこの方法を用いて試してみたいと思います。

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